機織物の緯度方向の判断は主に布辺、糸規格、組織構造及び加工時に残された特徴標識などに基づいて、同時に織物の表裏と一緒に判断することができる。
1.布辺による識別
縁に平行な糸は経糸であり、縁に垂直な糸は緯糸である。したがって、平行な布辺方向(すなわち布の長手方向)を経方向と呼び、垂直な布辺方向(すなわち布の幅方向)を緯方向と呼ぶ。
2.織物の伸びによる
製織と染色加工では常受力に延伸されるため、一般的な経糸の平行度は緯糸より良い。織物を強く延伸する場合、経方向延伸性が悪く、緯方向延伸性が良い(経緯双弾織物を除く)。糸を分割すると、緯糸が湾曲し、経糸が相対的に伸びているのがはっきりと見える。
3.花型特徴による識別
ストリップ生地の一般的なストリップ方向は経方向である、長方形格子生地は一般的に長辺方向に沿って経方向である、模様模様の視覚効果がスムーズに調和する角度は、経緯方向を判断する適切な位置である。
4.織物組織による識別
綾織物の斜め方向の角度が大きい方が経方向で、小さい方が緯方向である。
経面サテン織物の表面フロート方向は経方向であり、緯面サテン織物の表面フロート方向は緯方向である。
5.糸構造と特徴による識別
一般的に、織物の経密は緯密より大きいので、密度の高い方が経糸(向)であり、密度の小さい方が緯糸(問)である。
経緯糸の糸密度が異なる場合、一般的に細いのは経糸(方向)、太いのは緯糸(方向)である。布地の中に1つの系統の糸が複数の異なる糸密度を有する場合、この方向は経方向である、もし織物の中に1つの系統の糸が花色糸であれば、この方向は緯方向であり、一般的に経糸の撚度は緯糸の撚度より大きく、織物の中の糸の1組がストランドである場合、通常ストランドは経糸であり、単糸は緯糸である。